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ブランディングや認知獲得でYouTube広告を使いたい!事前に知っておくべき活用方法を徹底解説

YouTube広告とひとことでいっても、複数の動画広告フォーマットや複数のターゲティング手法が用意されているので、初めて使うときにはどれを選択するのが最適なのか、代理店からお勧めされたもので本当によいのか、など判断に困ることも多いのではないでしょうか。

最近では、TVCMに大きな予算を投入していた企業がYouTube広告に参入しはじめるケースも急激に増えています。とはいえTVCMとは勝手が違うYouTube広告。具体的にどのような使い方をすべきなのか、今回はブランディングや認知獲得を目的としたYouTube広告の使い方を徹底的に解説します。

全体像 – 設定すべき3つの要素

まず最初に、YouTube広告を使うにあたって “一体なにを設定しなきゃいけないの?” というところから解説したいと思います。設定すべきことは大きく分けて以下の3つです。

YouTube広告の設定

誰に出すか – Audience

まずは「どんな人に向けて」YouTube広告を配信するのか、です。ほとんどは他の種類の広告でも存在する要素なので比較的理解しやすいかと思います。デバイスには「TV画面」がありますがこれはスマートテレビと呼ばれるネット接続可能なテレビを指します。ちなみに、スマートテレビでのYouTube視聴は他デバイスと比べて視聴時間が長いそうです。Googleによる2021年3月の調査(*1)では、「日本のYouTube視聴者はテレビでのYouTube視聴時間が他デバイス端末と比べて、平均60%長いとの結果」も出ているので、TVCMからYouTube広告に移行する広告主にとっては是非注力したいところです。

●年齢
●性別
●地域
●デバイス(PC、スマホ、タブレット、TV画面)
●何に興味関心があるか(興味関心・習慣、積極的に調べている情報、カスタムセグメント)
●過去にとったWeb上の行動(サイト訪問ユーザー、YouTube視聴ユーザー、カスタムセグメント)

YouTube広告の特徴的な要素としては「何に興味関心があるか」と「過去にとったWeb上の行動」になってくると思います。

何に興味関心があるか

「興味関心・習慣」、「積極的に調べている情報」は、それぞれGoogleが設定しているカテゴリリストから選択して設定します。例えば [買い物好き>高級ブランド好き]、[家電>カメラ]、[教育>外国語学習] といったようなカテゴリから選択する形です。またそれぞれには以下のような違いがあります。

●興味関心・習慣:
長期に渡って興味を持っている事柄(野球のファン、ファッションに敏感、料理が趣味)

●積極的に調べている情報:
興味があって直近で購入したり行動を起こしたりするかもしれない事柄(スポーツ用品>野球用品、アパレル>アウター)

過去にとったWeb上の行動

「過去に広告主のWebサイトに訪れたことのあるユーザー」、「過去に広告主がアップしたYouTube動画をみたことがあるユーザー」、などをグルーピングしてYouTube広告のターゲット対象とすることができます。「カスタムセグメント」は広告に関連するキーワードやURLを任意に指定することで独自のカテゴリを作成できるようなイメージの機能です。

例えば、商品名や商材関連のキーワードを設定したり、競合他社のサイトURLを設定したりすることで、それらをGoogleが読み込んで直近でそれらのキーワードで検索しているユーザーや競合他社のサイトを閲覧しているユーザーを抽出して、ターゲティング対象として利用できるようにしてくれます。

ブランディングや認知獲得を目的とする場合の使い方

年齢・性別・地域・デバイスは商品のターゲット層に合わせて設定すればOKです。興味関心は「興味関心・習慣」のほうから適したカテゴリを設定することをお勧めします。「積極的に調べている情報」は直近で購入を検討しているユーザーなので相対的に対象となる範囲は狭くなります。そのためブランディングや認知獲得のため広範囲にリーチしたい場合は、より広義なカテゴリである「興味関心・習慣」のほうが適しています。また適したカテゴリが無い場合は「カスタムセグメント」を活用するのも1つの手です。キーワードやURLの指定の仕方によって「興味関心・習慣」カテゴリに近い使い方が可能になります。

どこに出すか – Placement

次に「どこに出すか」です。「どこ」というのは基本的にはYouTubeの動画再生ページを指します。特定のユーチューバーの動画再生ページに広告配信したい場合は、そのユーチューバーのYouTubeチャンネルを指定してそのユーチューバーが投稿する動画だけを対象に広告配信することも可能です。

またYouTubeチャンネルの指定ではなく個々の動画ページ毎に配信対象を指定することもできます。このように個別の動画やチャンネルを指定することもできますが、配信したい特定の動画やチャンネルが無い場合は、どんなテーマ・題材の動画か、について、予めGoogleが分類したトピックカテゴリから選択して指定する方法、プロモーション商材に関連するキーワードを設定することでそのキーワードから類推される動画ページに配信する方法なども用意されています。

YouTube広告のPlacement

YouTube以外の場所にも配信を拡大

そして実はYouTube広告を設定するだけで、Google社と提携しているYouTube以外の動画配信サイトやアプリに広告配信を拡大することもできるんです。具体的にどの動画サイトかは公表されていませんが、YouTube同様、動画内に広告が出るパターンのほか、通常のWebサイトでみられるようなバナー広告が出る枠に動画広告が表示されるパターンもありますので、複数の見せ方を用いながら認知拡大を図っていくこともできます。特にブランディングや認知獲得を目的とした広告出稿の際には、より広い範囲から認知を獲得できるので活用をおすすします。

どう見せるか – Video format

最後は「どう見せるか」です。これは広告として使用する動画フォーマットについてのお話になります。たぶん多くの方が認識しているYouTube広告といえば “5秒でスキップできる広告” ではないでしょうか。“5秒でスキップできる広告”は一番多く利用されている動画フォーマットなのでよく知られていますが、利用できる動画のフォーマットはこれだけではありません、また広告活用の目的によっても利用すべきフォーマットが異なってきます。今回は特にブランディングや認知獲得を目的としたYouTube広告配信に際に使用すべき動画フォーマットをご紹介します。

ブランディングや認知獲得に最適なYouTube広告の動画フォーマット

ズバリ!最適な動画フォーマットは以下の3つです。

●スキップ可能なインストリーム広告
ブランディングや認知獲得のみならず、比較検討段階へのアプローチ、購入決定段階でのアプローチなどすべての目的で活用できる基本的な動画フォーマットです。5秒が経過すると広告をスキップして動画の続きを視聴できるようになります。そのため、30秒程度の長さの動画が使用されることが多いです。

●スキップ不可のインストリーム広告
スキップができず最長で15秒間、広告動画が再生されます。スキップができないため、動画を最後まで視聴してもらえる可能性が非常に高いことが特徴のフォーマットです。

●バンパー広告
スキップができず最長で6秒間、広告動画が再生されます。スキップはできませんが、比較的短時間で訴求する動画なのでユーザーストレスも少なく、かつ効率的に認知拡大を図るのに適しています。

Googleによる調査の結果、ブランド認知度を高めるためには複数の広告フォーマットを組み合わせることが最良の方法(*2)、であることがわかっているそうです。1つの動画フォーマットだけでなく、特徴の異なる動画フォーマットを複数組み合わせて使用することで効果の最大化が期待できます。

ブランディングや認知獲得でYouTube広告を活用する際、個人的にお勧めなのは、「スキップ可能なインストリーム広告」と「バンパー広告」の組み合せです。興味が少しでも沸けば広告視聴するタイプのユーザー向けには「スキップ可能なインストリーム広告」、もともと広告を視聴する気があまりないユーザー向けには「バンパー広告」を用意しておくことで、いずれののタイプのユーザーからも認知獲得できる可能性が高まるからです。「スキップ不可のインストリーム広告」も広告動画を最後まで見てほしい場合に有用なフォーマットですが、15秒の間強制的に動画を視聴させることになるため、ユーザーストレスが高まりやすい点には注意が必要です。

まとめ

今回はブランディングや認知獲得を目的している場合のYouTube広告活用方法についてご紹介しました。YouTube広告とひとことでいっても様々な機能や手法があるため、いざ実施しようとするとどのようなやり方を選択すべきか悩んでしまうことも多いと思います。そのため今回は、ブランディングや認知獲得目的でのYouTube広告の活用方法をできるだけシンプルに整理してみましたがいかがでしたでしょうか。

ご紹介した内容はGoogle社が推奨している手法に則ったものですので、この考え方をベースとして貴社のYouTubeでのプロモーション施策を推進いただくとよいのでは、と思います。弊社産案では動画制作からでもトータルでご支援できますので、YouTubeを活用したプロモーション施策を一緒に進めていくパートナーが欲しい、とお考えなら、是非お気軽にお問い合わせください。

【出典】
*1:Think with Google-「共視聴」「視聴時間の長さ」などテレビ画面の特徴を生かしたYouTubeコネクテッドテレビ広告3選—丸亀製麺、コーセー、NTTソルマーレ
*2:Think with Google-認知度向上の目標に適したYouTube広告フォーマットの組み合わせを見つける方法

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