LINE広告とYahoo!ディスプレイ広告が1つに統合!新たにリリースされた「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」をご紹介

2023年10月にヤフー株式会社とLINE株式会社が合併し大きな話題となりましたが、ついに両社が提供していた広告媒体も1つに統合されました。2026年4月からこれまで個別に提供されていた「Yahoo!ディスプレイ広告」と「LINE広告」が1つにまとまり、新たなサービス「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」として本格始動しています。
本記事では、サービスが1つになったことで何が変わるのか、これから出稿を検討する企業にとってどんなメリットがあるのか、要点をわかりやすく解説したいと思います。
既に「Yahoo!ディスプレイ広告」又は「LINE広告」を利用している場合の影響
”1つにまとまる”とはいっても実際には、独立した媒体としてのLINE広告は終了し、LINEの広告枠にはYahoo!ディスプレイ広告から出稿することになる、というイメージに近いと思います。そのため、新しい「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」への移行に際しては、現在どちらを利用しているかによって影響度が異なります。
Yahoo!ディスプレイ広告を利用している場合
LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」の配信システムは旧Yahoo!ディスプレイ広告のシステムがそのままベースになっているので移行に際して特に作業は発生しません。今のままで特に問題はないのでYahoo!ディスプレイ広告だけを継続利用していくなら大きな変化は感じにくいかもしれません。但し以下のように少し注意点はあります。
広告表示回数の増加
LINEの広告枠にはこれまでも旧Yahoo!ディスプレイ広告から一定程度広告が配信されていましたが、今後更にLINEの広告枠に出やすくなることも考えられます。広告表示回数の急激な増加や予算消化ペースの上昇には注意しておきましょう。
「レスポンシブ広告」タイプの入稿
Yahoo!ディスプレイ広告で、画像や動画のみの「バナー広告」タイプの広告しか入稿していない場合はLINEの広告枠には配信されません。LINEの広告枠にも配信したい場合は「レスポンシブ広告」タイプの広告も追加で入稿しておきましょう。
※「レスポンシブ広告」は画像やテキストを別々に複数パターン登録しておくタイプの広告です。広告枠に合わせてシステムが広告の形を自動調整して配信します。
LINE広告を利用している場合
LINE広告としてのサービスは終了
旧LINE広告は2026年10月下旬頃までにそのシステム自体が終了し広告配信も止まります。継続利用するなら新たに「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」で設定をし直す必要があるので早めに対応しましょう。
LINE公式アカウントの連携
旧LINE広告は広告アカウントにLINE公式アカウントを直接紐付けて利用する仕組みでしたが、LINEヤフー広告では新たに導入された「ビジネスマネージャー」というものを介して紐付けする仕組みになっています。LINEヤフー広告にLINE公式アカウントを紐付けることで、LINEの一部広告枠に公式アカウントのアイコン付きで広告表示されるようになったり友だちリストを広告配信に活用できるようになったりします。
※26年5月時点で代理店を通じた運用の場合はLINE公式アカウントを紐付けなくても広告出稿可能です。但しいずれは代理店運用でも必須化される可能性があります。
ビジネスマネージャーについて
今回の統合に伴ってLINEヤフー広告では「ビジネスマネージャー」という新たな仕組みが導入されています。「LINE公式アカウント」も「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告のアカウント」もこの「ビジネスマネージャー」上で紐付けるイメージです。
「ビジネスマネージャー」は1法人につき1つ作成します。また作成後には登記情報や確認書類を提出して法人としての実在証明審査(ビジネス認証)を通す手続きも必要です。そのため広告代理店に運用代行を依頼している場合でもこのビジネスマネージャーに関しては自社でご用意いただくことが原則になります。広告代理店に広告運用を依頼している場合は開設手順などを相談しながら進めていくのがお勧めです。
新たに生まれる広告媒体としての強み
「Yahoo!ディスプレイ広告」と「LINE広告」が1つになったことで具体的には何が強化されどんなメリットが生まれたのでしょうか。主には以下の2つが大きなポイントです。
広告配信の最適化
Yahoo!広告やLINE広告に限らず昨今の運用型Web広告では、広告配信で得られたデータをシステムが学習しながら自動最適化していく、という手法が一般的になっています。こういった手法において重要なのはシステムに学習させるデータの質とボリュームです。
Yahoo! JAPANとLINEはそれぞれ単体でも膨大な数のユーザーを抱える巨大サービスですが、今回広告としては1つになったことで広告配信の最適化学習にとって大きなメリットが生まれています。LINEの月間利用者数は9,800万人、Yahoo! JAPANの月間利用者数は5,400万人。日本の人口の約8割以上をカバーするこの両方のユーザーの行動データを広告配信に活用できるようになったので、その圧倒的なデータ量を元に「どんな人に広告を出せば成果が出るのか」をより一層高精度かつハイスピードで判断できるようになりました。
Yahoo! JAPANとLINEのデータを横断活用
双方が保有する膨大な数のユーザーデータを横断的に相互活用できるようになりました。Yahoo!ディスプレイ広告の既存広告枠にLINE公式アカウントの友だちデータを活用してターゲティング配信したり、LINEの広告枠にYahoo!ショッピングの購買データを活用してターゲティング配信することも可能です。両方のデータを解析することで「まだ友だちになっていないけれど、既存の友だちと趣味嗜好が似ている人」を狙って広告を出す、といった高度なアプローチも簡単に行えます。
新しい「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」を使いこなすポイント
2つのサービスの融合によって圧倒的に強化された「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」ですが、前項で挙げたメリットを最大限活かすにはいくつかの点を理解しておくことが重要です。
十分な予算を確保する
参考書を1冊しか買ってもらえない学生と、必要な参考書は全て買ってもらえる学生が大学受験に臨む場合、どちらが有利でどちらのほうが合格する可能性が高いでしょうか。広告システムにその実力を最大限発揮してもらうためには、最適化学習のための広告配信データをできるだけ多く与える必要があります。予算を極端に絞ってしまうと広告配信で得られるデータが少なく学習進捗も滞り最適化がうまく働かなくなってしまうので、より良い成果を得るためにも可能な限りの予算を確保したいところです。
具体的にどれくらいの予算が必要か、についてはプロモーションする商材の特性やどんなターゲティングをするのかによっても異なるので一概には言えませんが少なくとも「この予算額で十分か」という視点を持つことが重要です。もし十分な予算を確保できなさそうであれば検索広告など別の広告配信を検討することも一案です。
クリエイティブを拡充する
例えば、Yahoo!ニュースの広告枠とLINEトークリストの広告枠では表示される広告の形状がまったく異なります。クリエイティブ画像内にテキストが入っている場合、パソコン上では読めるけどスマホ上では文字が小さすぎて読めない、といったことも起こり得ます。これまで以上に様々な広告枠に配信されやすくなるので、どの広告枠に配信されても対応できるように、入稿可能な画像のサイズパターンやテキストはできるだけ網羅しておくことをお勧めします。
また、動画クリエイティブについては昨今その重要性が高まっていますが、例えば後述するLINEトークリストの広告枠ではアニメーションクリエイティブでの実績が高い傾向にあると言われています。とはいえ実際の現場では制作費等のハードルもあり動画クリエイティブを用意しづらいこともあると思います。今まではクリエイティブの制作にも相応の費用が掛かっていましたが、昨今ではかなり安価で画像や動画もしくはキャッチコピーを自動生成してくれるAIサービスが増えているのでそれらを上手く活用すればコスト抑制にも繋がります。
LINEに出すなら「トークリスト」と「LINE NEWS」
LINEの広告枠の中で特に多くの人の目に触れ、高い効果が期待できるのが「トークリスト(チャット一覧の最上部)」と「LINE NEWS」の広告枠です。LINEヤフー社の提供資料によると、コンバージョン(広告の成果)の8割以上がこの2つの広告枠から発生*しているそうです。特にこれまでYahoo!ディスプレイ広告だけを利用してきた広告主様の場合、今後はまずこの2つの配信先を意識してクリエイティブパターンの拡充を検討してみてはいかがでしょうか。
*LINEヤフー社提供資料より(YDAでLINE面をどう攻略すべきか - LINE面攻略の実践ガイド 2026/1/28)
まとめ
今回は4月から新しくスタートした「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」の概要や、広告配信への影響について解説しました。この統合に際しては、この記事であまり説明していない旧LINE広告からの移行方法や広告フォーマットの違い、効果計測設定の再構築、ビジネスマネージャーの仕組みや開設方法など、他にもポイントとなるTOPICが数多くあります。ですが、まずは全体的な概要をサクっと把握してもらうために、本当に重要なポイントだけに絞ってわかりやすくお伝えできるよう努めました。
これまでいずれかの広告を利用してきた方、これを機に「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」の利用を検討されている方、の双方にとって少しでも参考にしていただける内容になっていれば嬉しいです。LINE公式アカウントの用意やビジネスマネージャーの開設等、自社で対応しなくてはならない部分で少し迷うところもあるかもしれませんが、そんな時は信頼できる広告代理店さんに相談しながら進めるのが一番の近道です。もちろん弊社産案でもご相談随時お待ちしておりますのでお気軽にお問合せください!


